【報告】8/27：災害ボランティア養成講座（コーディネーター編）

本日、8月27日、災害ボランティア養成講座（コーディネーター編）を開催いたしました。
昨日の入門編につづき、災害ボランティアセンターの運営側スタッフ（コーディネーター）としての基本的な知識を座学、シミュレーション、図上訓練を通じて学んでいただきました。
その後、任意で、災害ボランティアとして登録いただいたり、浦安災害ボランティアネットワークにご加入いただきました。
今後もどうぞ、よろしくお願いいたします！

内容

・「民生委員・児童委員の活動と災害について」
浦安市民生委員児童委員協議会会長の渡邉氏より、民生委員・児童委員の役割や「災害時要援護者名簿」の共有や課題、また、地区による独自の要支援者名簿・マップについてもお話されました。また、東日本大震災の経験から、要援護者名簿を目的によりあわせたり、自治会（自主防災組織）との連携強化などについて強調されました。
・「入船中央エステート防災部の仕組みと活動」
浦安市内の自治会の防災部部長である小林氏より、防災部設立の経緯や日頃の訓練、資機材管理、また、自治会会報へのコラム連載などの啓発活動についてご紹介がありました。そして、東日本大震災時の対応として、安否確認からはじまり、対策本部の設置、被害状況の把握、紙媒体や立て看板、ハンドマイクなどを活用した広報・伝達活動について報告されました。その中で、どう民主的に意見を集約するか、災害ごみの行政との交渉など、震災時の課題とその取組みについてのお話がありました。震災時の活動の中には、「液状化噴砂処理大作戦」と称して、土嚢袋に入れて市で回収する運搬拠点までリヤカーで運ぶ作戦を、作業計画や班長を決めて200名体制で行ったとのこと。
震災後も、避難所開設・運営に対する取り組みなどについてもご説明がありました。
現在の課題としては、防災部員の高齢化に対する対応、夏祭りやバーベキュ―大会（防災訓練と同時開催）などで若手に積極的に声掛けしたり、防災啓発として、食料備蓄や家具の固定対策などを呼び掛けているとのこと。
・「災害ボランティアセンターの運営について」
当センターの専門スタッフより、浦安市災害ボランティアセンターの運営について、マニュアルと様式を通じて、被災された方からのお困り事（ニーズ）受付からボランティアのみなさんの受付、登録、オリエンテーション、マッチング（ニーズとボランティアさんとを結びつける場）、グルーピング（ニーズごとに班を編成）、ニーズ先への地図案内、資機材貸出、活動、資機材返却、活動報告と、一連の流れについて、座学でお伝えいたしました。
・「災害ボランティアセンター模擬運営」
浦安市災害ボランティアネットワークの皆様のご協力を得て、模擬の運営訓練を行いました。まずは、受講生の方にボランティア役として体験いただき、その後、半々に分かれて、スタッフ側とボランティア側でシミュレーションをいたしました。スタッフ側は、各班でボランティアネットワークの皆様や当会職員が寄り添いながらの運営となりました。
受講生側からも熱心に質問が出たり、ボランティアネットワークの皆様との交流も深まりながらの実践経験となりました。色々な方々が参加しての災害ボランティアセンター運営の困難さを体験され、それに対する改善提案など、積極手に参加いただけました。
・「災害ボランティアセンター図上訓練」
最後に、図上（机上）の訓練として、災害ボランティアセンターの設置場所の検討と、センター内の各班のレイアウトについて、地図上、建物見取り図上でご検討いただきました。想定は、首都直下地震（浦安震度7）という想定で、被害状況やライフライン・交通の復旧状況、ボランティアの方々の交通アクセスなどを加味して、考えていただきました。各班、最も適した設置場所とレイアウトを熱心に議論されていていました。

以上