【報告】浦安市災害ボランティアセンター移行・運営訓練(コロナ禍対応)

公開日: : 運営訓練

 3月17日・24日の2回に分けて、総合福祉センターにて、コロナ禍における水害を想定した令和2年度浦安市災害ボランティアセンター(災害VC)の運営訓練を行いました。例年は、地域防災計画により災害VCの設置予定場所である若潮公園・交通公園で実施していますが、本年度はコロナ禍もあり、総合福祉センターにて、本会職員のみを対象として実施しました。

実施概要

実施日

令和3年3月17日、3月24日

実施場所

総合福祉センター

参加人数

延べ26名

実施内容

訓練説明

訓練趣旨や想定した災害、災害VCの状況などを説明し、ボランティアの流れや対応などについて、解説しました。

ボランティアの流れ

ボランティア事前受付

ボランティア受付は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、既存のサービスを使って定員を設けて事前のネット受付とし、参加者に体験いただきました。個人情報や2週間以内の体調、濃厚接触の有無などについて入力いただきました。

オリエンテーション動画の事前視聴

災害ボランティア活動やコロナ禍での注意点をまとめたオリエンテーションも、3密を避け、来所前から注意いただくため、事前に視聴いただく形としました(事前受付時、動画のURLを案内)。

ボランティア受付

開所前は、ラインに沿って距離を保って並んでいただきました。受付(チェックイン)では、事前受付システムで発行した2次元コードを提示いただき、非接触で受付しました。ボランティア受付状況を分かりやすくするため、アナログ併用で受付表でも確認しました。受付後は、マッチングに進みます。

ボランティア活動保険加入・ボランティア登録

事前加入が難しい方などに対応するため、大規模災害時のボランティア活動保険の受付の仕方を訓練しました。個人情報保護の為、ボランティアセンター職員による手作りの目かくしも活用しています。また、事前申込で入力が不十分な項目(新型コロナウイルス感染症についての質問事項を含む)については、「ボランティア登録」で確認しました。
※ボランティア活動保険は、出発前に地元での加入を推奨しています(大規模災害時にはインターネット上でも加入可、また往路の事故等も補償)

オリエンテーション

オリエンテーションは、インターネット上で視聴いただく形ですが、事前視聴が難しい方などに向けて、最新の状況を織り交ぜてのオリエンテーション(質疑応答を含む)を実施しました。

マッチング・グルーピング

被災された方や関係機関から寄せられたニーズ(お困り事)について、ホワイトボード上に書き出し、内容や人数に応じてボランティアを手上げ方式で募集し、マッチングします。スムーズに進めるため、活動先まで自家用車の提供が可能なボランティアの皆さんに関しては、指定した椅子に座っていただきました。ニーズ票には、連絡先や内容の他、活動先の地図も添付しています。

地図案内

浦安市内の地図を張り出し、浸水地域や通行可能な道路の確認をします。

資機材貸出・返却

必要な資機材を借り受けます。災害初期は、道具の持参も重要です。破損や置忘れ・取違いなどがあった場合は、返却時に伝えます。

活動

被災者役の職員とやり取りをしながら、活動しました。「条件付与カード」によりアクシデントが発生した場合の対応も訓練しました。

報告

活動終了後は、作業の進捗状況や、それ以外で気になった点などを報告します。実際に被災された方と直接接しているのは、ボランティアの方々の為、とても重要な情報になります。

災害VC運営

朝礼

ボランティア受付開始前に、スタッフで集まり朝礼を開きます。当日の配置状況や受け入れ範囲などの共有します。疑問点なども確認します。

ニーズ

水害後の家の片づけや掃除、浸水物の運びだし、仮処分場への運搬、給水場支援、思い出の品の清掃・整理などのお困り事が寄せられています。駐車スペースやトイレ使用の可否、地図の作成や資機材の見立てなどを行い、ニーズ票を作成します。場合により、現地に出向いてさらなる聞取りを行って確認します。

発熱症状のあるボランティア対応

救護室を設け、本会の保健師が対応しました。ボランティア受付時に、37.5℃以上あった場合は、簡易マニュアル(アクションカード)に沿って、救護室へご案内し、症状に関する聞取りや体温、血中酸素飽和度などの測定を行います。指定の書式に記録後、医療機関などへ相談いただき、フォローを続けます。コロナ禍対応のマニュアル(仮)に応じて、消毒などの対応をします。
※訓練の為、個人防護具は付けずに対応しています。

ケガ・事故対応

「条件付与カード」により、ボランティア活動中のケガなどの連絡に対して、適切な対応をする訓練を行いました。

ニーズ(お困り事)検討

近隣の方より寄せられた、気になる方について、相談業務に関わっている職員を中心に、対応を検討しました。単なる片付けニーズだけでなく、日頃の生活や地域の課題が災害で表面化し、多機関での協働が必要なニーズも発生します。

終礼

本日の災害ボランティア運営について、ボランティア受付数やニーズ数を集計し共有、運営上の課題などを話し合い、引継ぎ事項、明日の予定などを共有します。

まとめ

新型コロナウイルス感染症に対する緊急事態宣言発出下での災害を想定した訓練でした。感染拡大を防ぎつつ、地元ボランティアを中心としながら、水害からの家屋復旧支援や様々なニーズにどう応えていくか課題となりました。事前受付やオリエンテーション動画の事前閲覧などで密を避けつつ、コロナ疑いの方の対応や様式の確認を行いました。今後は今回訓練できなかった、発災時の対応(BCP)や災害時体制移行の流れ、ニーズの聞き取り演習・訓練などを行いながら、万が一の災害に備えていきたいと思います。

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